ファクトリー企画第二弾!!!今回はパンツの帝王ことROTA(ロータ)の工場に潜入取材してきました!

2年前に行かせて頂いたSTILE LATINO以来となる今回の工場見学ですが、

今回お邪魔したブランドとは・・・

ジャジャ~~~~ン♪♪

パンツ界の帝王ことROTAです!!

現在ringでは、PT・giab’s・ROTAと三者三様の主力ブランドを展開していますが、これを機に?拡大を目論んでいるのがこちらのブランドになります(笑)


パルマと言えば生ハムとチーズ!!そんでもってROTAの本拠地!!という事で、ミラノから電車に揺れる事約1時間30分・・・遂に、人生初のパルマに降り立ちました~

早朝7時発の電車移動でしたので、車内では睡眠がとれるかな〜と淡い期待を抱いていましたが、代理店の社長様が急遽引率者になるという事で、結局一眠りも出来ず・・・(笑)

という事で、パルマ駅の一つ手前の最寄駅から車で5分で到着です(早っ)

外観は看板もない為、一見するとROTAの工場かどうか分からない建物でした・・・


まず通されたのは、MTGルーム?のような部屋です。
かなり年季の入った家具やアンティークフィギュアなど沢山コレクトされており、やや怪しげです・・・(笑)

そして、簡単にご挨拶を済ませた後、工場内へ

生地のストックは素材別に分けているとの事ですが、それにしても凄まじい量。

正確な数は分からないが、それぞれに品番を付けて管理を行っているとの事で、とても綺麗に陳列されていました。

ロロピアーナやバルベラ、ドーメル、ゼニアといったお宝が山ほど。

そして、別の部屋にはロータスポーツ(製品染めのライン)に使われている染める前の生地が大量に・・・というかゴロゴロとストックされていました(笑)

染め作業だけはここの工場で行わずに、製品を作った後外部に出しているそうです。

そして、それらの生地を裁断しているのがこちらの場所です。
正直、意外とコンパクトなサイズ感にびっくり!?

カッティングの機械はドイツ製の物を使っており、4〜5年前からオートマティックの機械を導入したそうです。

彼女達が着分の生地を揃えて、次に機械にセットし裁断、その後各パーツに纏めてサイズ別の分けた後、確認作業を行って行きます。


縫い子さんは20人弱程度だったでしょうか。意外と少ない印象です。

裁断された生地はこの作業部屋で縫われていきます。

1人1人が決められたパーツのみを縫っており、彼女達は他人がどのパーツを縫っているかは知らない。とも言っていました。

「何故そうしているのか?」という問いに、「1人で何段階もの作業をやるよりは、集中して一つのことに取り組んだ方が、ミスも少なく縫製の精度も上がり、クオリティの安定にも繋がる」とのことでした。


担当パーツを縫っては・・・

アイロン・・・

担当パーツを縫っては・・・

またアイロン・・・

アイロンを当てる主な目的は、くせとりステッチの馴染み、それらを縫製段階で行う事で、抜群の穿き心地を生むんだとか。。

こうした作業は、一般的なパンツ工場ではまず行わない手間の掛かる作業だとも言っており、そこを妥協せずに行う点がまさにサルトリアなんだ!とも言っていましたね。

そのアイロンワークにおいて特に重要な箇所がベルト部(腰)のカーブだとか。


その腰部には、専用の月型のアイロン台を使い馴染ませていきます。

他社は表面のみのアイロン掛けで済ますところ、ROTAに関しては裏側も一つ一つ丁寧にアイロンがけをしています。

この作業も同様に、時間と手前が掛かる為、他ブランドではほとんど行わないと作業だと言っていました。


脚部専用のアイロン台


腰回り専用のアイロン台

縫製が終わった後の仕上げのアイロン部屋では、腰回りと脚部とそれぞれの形状に合わせたアイロン台で作業を行います。

「この作業には時間をかけて慎重に行う」とROTA幹部も言うように、経験豊富なスタッフが担当しています。

経験年数も上の方が21年、下の方が30年の大ベテランでした。

ROTAに勤務する従業員の方の特徴は、全てイタリア人。
そして、祖母、母、娘、孫といったように、家族代々受け継いで勤務するといった方が非常に多いんだとか。

そして、出来上がった製品の最終確認はこの場所で一つ一つ行うそうです。

不良の確率は1000本に1本出るからどうかというレベルの様です(凄)
作業工程が細分化している事でロスを防いでいるんだと感じました。

MTMの受注量にもよりますが、日産は80〜120本。
決して多い数量ではありませんが、各工程を丁寧に行い仕上げていくこと、そして、量よりも質を重視する点がROTAのポリシーとの事です。

最後に、履き心地のポイントはどこですか?という質問に、
「何度も繰り返すアイロンワークだと言っていました。
その結果、体に添った立体的なパターンが出来上がり、それが着用感に繋がるんだ。」と。

今回で2回目、パンツブランドでは初めての工場見学となりましたが、製品として仕上がるまでの工程においての良し悪しを一言で言うのは難しいですが、一つ確かなことは、そのブランドを愛し、自信とプライドを持って作り上げていくチームがいるという事。

そういった積み重ねが、ブランドを育て、その価値を高めていくんだと感じました。

次回はニット工場へ潜入!?したいな〜なんて考えておりますが(笑)、またその時まで〜

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