復活のFinamore(フィナモレ)、最高の着心地はここから生まれています🇮🇹!?
ringでは実に2016年以来の再開、そして、Finamore(フィナモレ)は100周年のアニバーサリーイヤーです。
guji、biglietta、ringの3セクションで同じブランドを扱っているといったことからも窺えるように、会社全体で盛り上げていきたい!と強く思っているブランドでもあります。
さて、先日のgiab’s同様に、全体感は後日公開されるguji networkの方でご覧頂くとしまして、本日も私目線で少〜しお伝え出来ればと思っています。
工場が立ち並ぶエリアの一角にて、陽気な4代目当主シモーネ氏と久しぶりの再会。
早速中へと案内されると、”天井が高く明るく開放的でキレイに整理された清潔感のある空間”となっており、これは私の知る限りいい工場の条件に該当します(笑)
正確なミシンワークとスピード。
パーツ毎のアイロンもしっかり丁寧に・・・
大きく分けるとミシンを用いて作業をする場所と手作業を行う場所とに分かれています。
まず先に通されたのは、ミシンを用いて作業する場所です。
各パーツ毎に縫い合わせていき、アイロンでプレスをしていくといったルーティーンな作業を黙々と行なっています。
正確なミシンワークとそのスピード=高い技術力に驚かれつつも、本人たちは静か〜に作業をされています・・・
作業者は女性のみ。その理由は指先が細く器用で繊細だから と。
ハンドだと思っていた鳥足と言われるボタン付けをミシン(カジュアル系シャツのみ)で行なっていたことに驚きました。
奥にはCARLO RIVAをはじめとするFinamoreらしい綺麗な色柄の生地がたんまり🤤
*生地にはランク(大体1~10段階)といったグレードがあるんですが、日本では価格も重要な要素ということで1や2(4万円前後)といった生地を仕入れることが多いんですが、ヨーロッパやアメリカは5ランク以上がほとんどのようで、良質なシャツをこの価格で買えるのは日本くらいしかないといっていました。
丁度カシミアのシャツを縫っていましたが、価格を聞いたところランク10以上・・・ホントか嘘か€1000だなんて(大汗)
そして別フロアへ・・・
ここではミシンで縫い合わせた後にハンド工程が必要なものを主に作っています。
ここも静かです・・・
Finamoreの生命線とも言えるこの作業は、勤務歴20〜30年の大ベテランが担っています。(もちろん全て女性)
*ここにいる方以外にも約50名前後の手縫い職人がいるそうです。
丁寧かつ高い技術力、スタッフの方々のプライドを感じます・・・
ハンド工程は、ドレスは7箇所、カジュアルは3箇所となっています。
仕上げのアイロンも一つずつ丁寧に行われています。
奥にはランドリースペースもあり、なんと!デニムと製品染め以外のシャツは全てここでウォッシュをかけているんだとか(驚)
外注かと思った・・・
オリジナルに配合された洗剤を使い、一度に50枚ほど回す事ができるそうです。
最後は、備品の取り付けから箱入れまでを一つずつ丁寧に作業します。私たちの手元に届く納品時の状態ですね。
そして、その先には仕上がった商品を発送する出荷スペースがあったりと、全工程を効率良く行なえるような配置となっており、無駄をなくして作業に集中しやすい環境が整っていると感じます。
12年前に工場を移したと仰っていましたが、きっとこういった動線も計算入れたんだと思いますね。
私自身シャツの工場はFinamoreが初めてでした。
ハンド工程の多さやハイクオリティな生地での良し悪しもあるかと思いますが、なんだかFinamoreを見ていると、良質なシャツとは良質な人と良質な空間によって生まれるんだな・・・と、改めて基本的な部分の大切さに気付かされました。
その他いろいろな質問にも丁寧に答えてくださっていますので、その答えが知りたい方はguji network是非をご覧ください(笑)