『決意を餞に〜ぃ〜いぃ〜い〜♪』出張報告(裏)
妻や娘がLisaのことを話すたびに「あ、俺らのLisaね。」と、
メジャーになったことを喜びつつも、非オタにLisaを譲る気は更々なく、たとえ家族でもマウントを取ろうとしているringネット担当の猿渡です。
と言うわけで、2019年の6月以来の本ブログでの登場となりました。
基本的には出たがりではなく(着用モデルをしておいてなんですが・・)、できることなら家に閉じこもっておきたいタイプのインドア柱を務める私ですので、今回のブログも勿論バイヤー宮本からの他薦です・・。
『バイヤーの変わりに、たまには視点を変えてネット担当者の出張報告が見たい。』と言うバイヤー宮本。
『バイヤーが買い付ける商品をお客様に伝えるべき。ネット担当者はあくまで“サブ”であり、“メイン”はバイヤー。“メイン”なくして“サブ”はなし。』と言うネット担当猿渡。
『そんなに固いニュアンスでお願いした訳ではなかったんだけどね。。gujiみたいにネット視点の話しがあってもいいのではないかと・・・。』と傷心のバイヤー宮本。
『それでは、メインの出張報告があって、別で僕の出張報告ブログ書きましょうか?』と先輩に対して言い過ぎたと歩み寄るネット担当猿渡。
こんな誰も興味がなさそうな裏のやり取りを暴露しつつ、煉獄さんのように心を燃やして執筆していきます。
さて、本題ですが毎度恒例となりました出張報告ブログですが、前日にPT、前々日にringの本家出張報告ブログをバイヤーとバイヤーアシスタントがしたためておりますので、ここは趣向を変えて目前に迫った2021SSシーズンで注目の3ブランドの展示会を振り返ってみたいと思います。
【PT TORINO / PT TORINO DENIM】
新型コロナウィルスのよる、世界的パンデミック後初となる国内での展示会。
通常ですと、5月にプレコレクション。6月にPITTI UOMO。7月〜8月でメインコレクションという春夏シーズンの展示会スケジュールがありますが、今回はイタリアやイギリスといったringの根幹を担うブランドの国々は言わずもがな甚大な影響を受けていましたので、プレコレクションを行わず、メインコレクションの会期を長く取るというブランドが多くみられました。
しかし、PT TORINO / PT TORINO DENIMに関してはプレコレクション・メインコレクション両方を開催。すごいマネージメント力ですね・・(驚)
例年であればプレコレクションのタイミングで来日されるドメニコ氏ですが、今回はビデオ出演。
2021SSのテーマは『キューバ』。
新たなモデルはなく従来のFITをベースに、生地を選んでいきます。
PT TORINOはプレコレクションでベーシックな生地。メインコレクションになると、よりシーズナルなプリントや柄物の提案が出てきますので、いつもプレコレクションで7割ぐらいのウエイトを占めています。
PT TORINO DENIMも同様に新たなモデルはなし。PT TORINO DENIMは例年メインコレクションで新たな提案はなく、プレコレクションで全てのサンプルが揃います。
なので、9割近い量をプレコレクションでオーダーし、メインコレクションで後日足りないと感じたものを肉付けしていきます。
国内シェアNo.1の“SWING”を軸に、PT SHOPではニッチな人気を誇る“REGGAE”と、ドメニコ氏愛用の“ROCK”で肉付けした鉄壁の布陣で2021SSを挑みます!
そして・・もしかすると、PT TORINO DENIMと初めての別注企画が水面下で進行しているとかいないとか・・・(秘)
【EMMETI】
追加しても追加しても需要に追いつかない、業界のトップインフルエンサーである干場氏の別注企画“H UOMO”に新色のダークブラウンと、スエード素材が新登場。
ringの春夏シーズンでは定番となっているジャケット型のモデル“RICHARD”。通常4つボタンのところを3つボタンに仕様変更してもらい、よりジャケットに近い雰囲気になるようプチ別注。
EMMETIは人気ブランドでありながらも、こういった細やかな対応を行ってくれるので、ringのような決してビッグとは言えないオーダー数の個店にとって本当にありがたい話です。
定番の“JURI”や“JACK”もしっかり(点数はほどほど・・)とオーダー。
カルトな人気を誇る?フーデットブルゾンの“ITALO”はナッパマンガのブラックでご用意します!
【Settefili Cashmere】
ブランド初となるニットパンツが登場。
正直なところ、ニットパンツであまり美しいシルエットに出会ったことがありません。個人的には好きなんですが・・・。
しかし、こちらはかなり高い完成度!どうやらサンプルがなかなか上手く仕上がらず、某イタリアパンツブランドに監修してもらったそうで(汗)
流石は紳士な人柄のミケーレ氏、顔が広いですね!!
こちらはセットアップでジップアップパーカーも。
カラーはラグジュアリーなホワイトと、ベーシックなネイビーで。
「Tシャツよりも上品で、ニットよりもカジュアル」でお馴染みの所謂ニットソーを定番のメイリウールのハイゲージニットで。
私の一押しでオーダーにねじ込んでもらったメランジのローゲージニット。
インナーにクルーネックのカットソーを着て、少し緩めのサイズ感で着てみたいな〜。
さて、2020FWスタート当初のPTブログにて公表された、長らくブログを担当していた“動画再生回数2万回の男”こと、ringOSAKA葭がブログを卒業との噂・・・・。
その餞に、ringOSAKA葭が大好きなバイヤー宮本のエピソードを一つ。
2021SSシーズンの展示会周り中のことでした。昼食にバイヤー宮本お気に入りの恵比寿にあるうどん屋さん“イチカバチカ”さんへ。
タイトなスケジュールの中、かなり急ぎめで歩いていた為、喉が渇いていたバイヤー宮本は席につくなり出されたグラスの水を飲み干し。
「すいませ〜ん。お水、ジョッキでください。」
同席していた私やバイヤーアシスタントの則包は、体の疲労から少し虚を突かれ、少し考え込みました。
お店の方も刹那、「??」といった表情を浮かべましたが「は、はい・・・」と言いカウンターへ。
数秒の後、(ジョッキ?おかわりでええやん・・・。ん?もしかして、ピッチャーと・・・まちがっ・・・)
3分後。差し出されたジョッキを見て、少し驚いた顔を見せるバイヤー宮本。
「あ・・あれ・・・」と言う声にならない声は、並々と注がれたビールジョッキの水の中に泡のように溶けていきました・・・。