出張報告 Prat2〜PITTI編〜
今年のテーマは『PITTI WALKABOUT』
歩き回る・徒歩旅行と言った意味になるようですが、
いま一つその意図が掴めないまま?今回のPITTIがスタート
しました!(笑)
初日ということもあってか、会場入り口にはチケットを
求め長蛇の列、そして恒例のスナップを撮られるのを
今か今かと待つ人達等で早くもヒートアップしていました。
さて、来季の傾向ですが、ブラックがトレンドカラーの
筆頭として挙げられますが、他にもグリーン・レッド・ブルー
ブラウンといった色を提案するブランドを多く目にしました。
柄では、プリントやチェック、ジャカード等が引き続き
挙げれますが、コントラストを抑えた落ち着いた物が
多いことが印象的です。洗いや加工を施している
こなれた感じではなく、シックにそしてキレイ目へと
移行していることに、ここPITTIでも再認識しました。
ISAIA。勢いを感じるブランドの一番手ではないでしょうか。
ポンペイ遺跡がテーマの今回は、レッドとベージュが
キーカラーではありますが、グリーン・パープル・ブルーと
多彩な色で表現していました。チェックオンチェックも
イザイアらしかったですね。
コートに関しては、ラマやビーバーといった毛足の長い動物を
用いた提案も目を引きました。
LARDINI。メイン会場の中央に鎮座し存在感は十二分。
私共ringにとっても絶対的なワントップとして無くてはならない
存在のこちらは、色押しというよりは、ストライプやチャック、
メランジやジャージーといった生地や柄が特徴的な
プレゼンテーションでした。中でもカセンティーノを
ジャージー素材にした一品は要チェックです!
CANTARELLI。個人的には一番魅力的に感じるブースです。
レッドとブルーの打ち出しにベージュを差し色として使った
提案です。イザイアやラルディーニの陰に隠れがちな?存在ですが、
真摯なブランドイメージや生地や柄のセレクトは毎回本当に
素晴らしいですし、来季は必ず!?陽の目を浴びること間違いなし!
かどうかは分かりませんが、イケてます。
ORIAN。毎回他を寄せ付けない素晴らしいプレゼンテーションを
行うオリアンですが、今回はスキー場をテーマに掲げ、インディゴや
ブルーをキーカラーとしていました。特徴でもあるオリアンチェックは
陰を潜め、あくまでもシンプルにジャカードやプリント等を打ち出し
“シック”なオリアンを演出していました。
PITTIに来ているファッショニスタ達の格好には、目をギラギラ
させている私ですが、今回は足元に異変?が・・・(笑)
ウィングチップやプレーントウのアッパーに、ダブルソールの
厚底タイプを多く見かけ、スーツスタイルやチェスターコート
等のキレイめなスタイルの中に取り入れている人達が印象的
でした!日本ではチャッカやローファーがお馴染みですが、
ミーハー魂に火が付いたので・・・(笑)
早速こちらにTRYしてみようと思います。
そして最後は、フィナモレの90周年記念パーティーに
お邪魔してきました。フィレンツェの高台にあるホテルで
総勢100人近くの来場者を、主役のシモーネとパオロが
暖かく迎えてくれました!私共ringはようやく3年目を迎えた
ばかりですので、”90年”と計り知れない年月に、改めて偉大な
ブランドをお取り扱いさせて頂いてることに、背筋が伸びる
思いとなったフィレンツェ最後の夜でした。
明日からミラノに移り、また近況をご報告させて頂きますので、
楽しみにお待ち下さいね!